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我々は普段から，ある出来事がどのくらいありうるかの確率の判断を迫られ，ありあわせの条件からそれなりに実際の判断を下している。それがうまく当たる場合も有れば，大きく外れる場合もあるだろう。失敗は条件が不足していることからも起きるが，次のように条件そのものが不足していなくても，起きることがある。
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【 タクシー問題について 】
ある町では，タクシーは緑か青色で，全体の８５％は緑，残りが青である。
この町でタクシーによるひき逃げ事件が起きた。目撃者があり，「犯人は青タクシーだった」と証言した。この証言の信頼度を見るために，事件当時と同様の条件で，タクシーの色の区別をテストしたところ，８０％の場合，正しく識別できることが証明された。
ツベルスキーら，1982を意訳
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さてあなたは証言通りに，青タクシーが犯人である確率は何％くらいだと思われるか？正解と解説は次回と言うことにする。
次回，タクシー問題の解答と解説
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